湊かなえ さんの「告白」を読んで

小説・エッセイ
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この本は、とても怖い本だと思い
 
読むのを避けていました。
 
自分の子供が 自分のクラスの生徒に殺されてしまいます。
 
それを 最後のホームルー厶の時に
 
クラスの生徒の前で
 
「このクラスの生徒に殺されたのです。」と
 
担任の教師が、告白するところから
 
物語が始まるのです。それも、淡々と語るのです。
 
イヤ〜恐ろしい🤣
 
 
読むのやめておこう😬
 
と思っていたのですが、
 
とうとう読んでしまいました。
 
 
 
同僚教師、級友、犯人の家族、犯人と
 
次々に自分の思いを告白していきます。
 
でも、告白者自身も きっと自分自身の心の中は、分かっていないのだと思います。
 
その告白も自分勝手で、本当ナノカ嘘なのか、読者は分からなくなっていきます。
 
もちろん 近くにいるはずの家族も 友達も
 
教師も犯人達の心の中までは 分かっているようで、全く分かっていないのでしょう。
 
どんどん歯車が おかしな方向ヘ回っていきます。
 
 
 
登場人物の心の闇が深すぎて、読み終わったら
 
やっぱり怖くなりました。
 
そして 言葉のもつ力に 心が震えました。
 
言葉って力をもって素晴らしい反面
 
受け取り方によっては、恐ろしいものになると
 
改めて感じました。
 
この小説は、 登場人物の告白だけで成り立っているので
 
何が真実で 何が嘘なのか はっきりと分かりません。
 
最後も 一体どうなったのか分かりません。
 
担任の森口先生は、その後どうなったのでしょうか?
 
娘の復讐を終えたと思っているのでしょうか?
 
復讐を終えた自分自身のことをどう思っているのでしょうか?
 
最後読み終わった後に、疑問が湧き上がり
 
クラクラするばかりです。
 
 
読者に、重い余韻を感じさせる作品です。
 
ますます 湊かなえ さんのファンになってしまいました。
 
 
 
友達から 湊かなえさんの
 
「物語の終わり」
「山女日記」
「絶唱」
 
も読むと良いよとメールをもらいました。
 
ぜひ読んでみようと思います。。

 

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