タイプーサムというヒンズー教のお祭りが2月5日(日)にあるため、6日(月)は振替休日で、クアラルンプールなどは、この週末がまた3連休となります。(休日は、州によって異なります。)
このところクアラルンプールのお天気がなんだか変です。
空に元気が見られないのです💦南国らしい明るい太陽が輝く青空が、どこかに行ってしまったようです。
朝から梅雨のようにシトシトと雨が降ったり、ずっとどんよりした空だったり、すっきりとしません。
どうしたのかな?もうすぐ、乾季になるはずですが。
さてさて、そんな中で、久しぶりの小説についてのブログです。
前回の小説についてのブログは、こちらからどうぞ、
大好きな湊かなえさんの本を読みました。原田マハさんもすっかりファンになってしまいました。
今回は、モルディブ旅行前後に体調を崩してしまったこともあり、久しぶりに江戸もの時代小説を2冊続けて読みました。
なんとなく、マレーシアに持ってきた本の中から手に取ったこちらの2冊です。
蜩ノ記(ひぐらしのき)葉室 麟(はむろ りん) 祥伝社文庫
漆黒の霧の中で 藤沢 周平 新潮文庫
葉室 麟さんは、地方紙記者などを経て、50歳から創作活動に入り、4年後に文壇デビューを果たした方です。残念ながら2017年に亡くなっています。
「蜩ノ記」(ひぐらしのき)は、羽根藩シリーズの1冊です。
周りからはどんなに理解されなくても、自分の信念をしっかりと持って、自分が正しいと思う道を歩いていく人たちが描かれています。
小説は、書き出しは、「山々に春霞が薄く棚引き、満開の山桜がはらはらと花びらを舞い散らせている。」です。
マレーシアに住んでいたら絶対に出会えない日本の情景です。こんな文章を異国の地で読むと、ジワーっと気持ちが日本へもって行かれてしまいます。
藤沢周平さんは、江戸時代を舞台に庶民や下級武士の様子を描いた時代小説をたくさん残した有名な小説家です。
特に、架空の藩「海坂藩」(うなさかはん)を舞台にした作品群が有名です。
こちらの「漆黒の霧の中で」は、江戸町民の中で起こる事件を、主人公が探っていくという江戸もののハードボイルド小説です。
書き出しは、「藍を説いたような空がひろがっている。その空にわずかな風が動いて、堀のうちの木の梢をゆするのが見えた。、、、、」
いやー、こんな情景も南国マレーシアでは、ちょっとばかり感じることはできません。
マレーシアで風が吹くのは、スコールが来る前です。急に、生暖かい強い風が、吹いてきます。
そうなんです❗️江戸もの時代小説は、日本の情景描写が本当に素敵なのです❗️
日本らしいとても繊細な情景描写に、心が躍ります。マレーシアにはない四季の移ろいも感じさせてくれます。
遠く南国マレーシアで小説を読んでいるから、尚更こんなことを感じてしまうのでしょうか。
私は、江戸もの時代小説で好きなのは、高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズです。
テレビ映像や映画化された人気小説です。
登場人物の人情味あふれた描写や料理に対する情熱などが、書かれています。
逆境に負けず、明るく一生懸命努力する主人公の澪に、思わず引き込まれてしまいました。
今年もジャンルにとらわれず、たくさんの小説を読みたいと思っています。
今日も良い1日でありますように💕
ブログにお越しくださり、ありがとうございました。
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